ランニングが街の安全に役立つ?一石二鳥の「パトラン」に参加しました!
はじめまして。
太田江莉奈です。
今回、人生100年時代に向けたアクションを提案・実践する福岡市さんのプロジェクト「福岡100」に参加させていただくことになりました。
今回のテーマは「ボランティア活動」、そして私が参加させていただくのはズバリ、
"パトラン"です!
その体験記をここに記します。
そもそも"パトラン"とは、何ぞやというと、街をランニングしながらパトロールをするボランティアのこと。
「パトロール×ランニング」
略して「パトラン」です。
認定NPO法人「改革プロジェクト」さんの取組みで、活動は夜間パトロールと下校時間パトロールがあるそうで、今回は夜間パトロールに参加しました。
最初、お話をいただいた時、私はこの活動を知りませんでした。
私は普段ランニングをしないので、正直、走れるかな?と不安でした。
ただ、趣味で登山をしたり身体を動かすことは好きなので、とにかく挑戦してみよう!という思いで参加を決意しました。
何事もやってみないと分かりませんからね!
ーパトラン当日
博多駅前広場に20:00に集合ということで、どんな方達が来るんだろう?と少し緊張しながら待っていると、赤いTシャツを着た人々が続々と集まってきました。
男性も女性も半々くらいの割合で、年齢層は若い方で10代、中には還暦を迎えたという方もいらっしゃって幅広い年代の方々が集結していました。
パトランをする際は、この赤いパトランTシャツを着るそうです。
デザインはよく見るとみんな少しずつ違っていて、皆さんこのTシャツを軸にランニングコーデを完成させていました。
皆さん仲が良さそうで、始まるまで少し談笑。
会話を聞いていると、「博多チームで~」「私は糸島チームで〜」という会話が。
なるほど!自分の住んでいる地域、参加できる地域のパトランチームで活動するようです。
今回、私が参加するのは、博多チーム。
そして、特別に糸島チームが合流して、博多駅周辺のパトランを行いました。
人数はバラバラで、大人数でも1人でもOK!
とにかく、赤いパトランTシャツを着れば、1人でもパトランをすることが出来るんだとか。
家の近所をパトランTシャツを着て一周するだけでも、れっきとしたパトランになるそうですよ。
さて、開始までに準備体操を終えて、まずはルートの確認です。
博多駅の博多口からスタートして、駅前四丁目の方向へ。それから人参公園を通って博多駅筑紫口方面に向かい、音羽公園がゴール。
このルートを20〜30分で走って、最後に音羽公園を出て博多駅筑紫口方面に帰りながらゴミ拾いをするという流れです。
ーいざスタート!
列を作って緩やかに走り出します。
あれ!涼しい!と思ったのが第一印象でした。この日の博多は夕方になっても気温が下がらず、とても蒸していて、立っているだけで汗ばむような気候でした。
けれど、走り出すと心地良い風を感じてとても気持ちが良かったです。
最初は少し走るペースが早かったのですが、少し遅れをとっている人がいると、他の参加者さんが「もう少しスピードを落として」などの声かけをされていて、参加している全員がついて行けるように常に周りに気を配って助け合いながら走っている方がいらっしゃって、日常生活でもこんな気配りが出来る人になりたいなと思いました。
また、ゴミ拾いは音羽公園に着いて博多駅筑紫口に行く道中で行うと言われていましたが、最初からゴミ袋とトングを片手に、ゴミを拾いながら参加している方もいました。日常的にこのスタイルで走っているそうで、このような方がいるおかげで私たちは普段綺麗な道を歩けているんだなと実感しました。
駅周辺のゴミ拾いをして、意外と道端にはゴミが無い印象でした。ただ、傍の植木の茂みの中、側溝などにはタバコの吸い殻やプラスチックゴミがちらほらあったので、ぱっと見はゴミが無いと思っても、やっていくうちに潜んでいる場所が分かったりして新しい発見でした。
今回、参加してみて私の中でパトランって良いなと思ったことが4つありました。
1つ目は、「防犯」
夜にみんなで人通りの少ない道を走って、見回りをすることで防犯に繋がるなと思いました。
夜の暗い道を1人で通る時って少し不安ですよね。そんな時にパトランの皆さんが声をかけてくれると安心しますよね。
また、走っている中で街灯が切れていたり、街路樹が伸びきっていて見通しが良くない場所があるなど、日々の生活で不便な点や異変など気づいたことを福岡市のLINEにメッセージを送ると対応していただけるそうです。
そんな便利な機能があるなんて知りませんでした!
2つ目は、「パトラン内でのコミュニケーション」
パトラン参加者の皆さんとお話ししながら走るというのがとにかく楽しかったです。
走るスピードを変えて色んな方とお話ししました。最近のニュースの話題、仕事の話、家族の話、今日食べたものなど。
普段の生活では出会えない方とパトランを通してコミュニケーションをとることで自分にはない気づきや考えを知ることが出来ました。
また、ご夫婦やお子さんと参加される方もいるようで、普段の生活では中々話さないという方もパトランを通して絆を深めあえたりするそうです。
3つ目は、「街の人とのコミュニケーション」
パトラン中、会社帰りの方や、部活帰りの学生さんなどすれ違った人みんなに挨拶をしました。
「こんばんは」「お疲れ様です」「ここは暗いのでお気をつけて」など。
普段、見ず知らずの人に声をかける機会がないので最初は慣れなかったのですが、声を掛けて相手から「ありがとうございます」「頑張ってください」などのお返事が返ってきたり軽く会釈を返されるだけでも嬉しくて、やっていくうちに段々と楽しくなりました。
また、走っていると「どんな団体ですか?」と聞かれることもあって、パトランの説明をすると皆さん「そんな活動があるんだ」「知らなかった」と興味を持ってもらえることが多くて、参加したばかりだけどもっとこの活動を広めたいと思いました。
4つ目は、「健康」
普段、あまり運動をしないので運動不足解消に繋がるなと思いました。
パトランはマラソンのようにタイムや距離を気にするのではなく、お話ししながら走ることが出来るくらいのスピードで適度に汗をかいて、良い運動になりました。
1人では続かないこともみんなと楽しく走ることが出来ると良い習慣になりそうです。
初めての参加でしたが、沢山の気づきや発見があって、パトランに参加して本当に良かったです!
実のところ、人生で初めてのボランティア活動がパトランでした。
今まで、ボランティアに参加してみたいなという思いがありつつも、少し堅苦しいイメージがあり、自分の中でハードルが高いなと感じていました。
しかし、今回パトランに参加してみてボランティアへのイメージがガラリと変わりました。走り終わった後に「あ!これ、ボランティアだった」と気付くくらい楽しんで活動を終えることができたからです。
パトランに参加してみて、私の中でボランティアへのハードルが下がったので他にも自分の知らないボランティア活動を色々と調べてみようと思いました。
今回、パトランの参加者の皆さんと交流しながら走ってみて、沢山の気づきや発見があって、参加して本当に良かったと思います!
防犯を呼びかけるのも大事ですが、実際に自分達がパトランをして地域の安全を確認するという行動がより安心安全なまちづくりに繋がっているんだなと感じました。
パトランは、今までになかった画期的な防犯スタイルだと思います!
私もパトランTシャツをGETしたので、やりたい時にすぐにパトランができるようになりました。また博多や他の地域で集まってパトランをする時は是非参加したいと思います。
今回、「福岡100」の取り組みの一環でパトランに参加したのですが、参加してみないと分からないことが沢山ありましたし、もっと多くの方にボランティアにもさまざまな活動があることを知って欲しい、そして興味を持ってもらって参加して欲しいと思いました。
そのためには、参加した人がもっと情報発信をして、まずは気軽に参加してみることをオススメしたいです。
1人1人が福岡という地により興味を持って、住み心地の良い大好きな街だと思えるように、若い世代から盛り上げていきたいなと思います!
プロフィール
太田江莉奈
福岡県八女市出身。福岡県を中心にリポーター、モデル、MC、役者として活動。KBC「アサデス。KBC」芸能オッショイのコーナー、KBC「ゴックン食べある記」、KCV「ひたすら!」にレギュラー出演中。 趣味は舞台観劇、美術館巡り、登山。
パトラン運営団体:
認定NPO法人改革プロジェクト
パトランメンバーの声: