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【#100年恋をしよう -健診編-】定期的な健診と、夫婦間での体調共有を欠かさないこと

私たちが向かう人生100年時代。
自分らしく暮らす秘訣は、
いつでもいつまでも、恋するように何かに夢中になること。
この福岡のまちでイキイキ過ごす人々へのインタビューを通して、自分だけの人生100年を見つけるヒントをお届けする企画「♯100年恋をしよう」
第3弾は「健診編」です。

こまめな体のメンテナンスや定期的な健康診断は、年を重ねれば重ねるほど重要になります。仕事や家事に追われて病院に行く時間がとれないという人も多い中、渕上さん夫婦はお互いに声をかけ合い、ちょっとした体調の変化も見逃さないように心がけています。健康維持のために日頃気をつけていることや、ストレスをためないコツについて伺いました。

不調がある時は、こまめにかかりつけ医に相談する


-お二人は現在どんなお仕事をされていますか?

雅史さん(以下、雅):私はガス製造・販売の会社の営業職で、エアコンや冷凍機などのガスを販売しています。今はリモートが多いですが、営業先は全国なので出張もあります。

由美子さん(以下、由):私は大学で事務職に就いています。学生指導が主な仕事で、いつも若い人に囲まれている賑やかな職場です。

-お二人ともお忙しそうですが、どのくらいの頻度で健診を受けていますか?

雅:職場での年に1回の健康診断に加え、気になることがあれば個別に検査を受けるようにしています。うちは祖母の代から、両親、私達夫婦と、かかりつけ医が同じなんですよ。この春に両親が同時に体調を崩してしまい、私が毎月病院に連れて行くようになったので、ついでに何かあれば診てもらうようにしています。肝臓の数値など悪い部分が両親と似ているので、遺伝性なのかな?という不調もしっかり相談できていいですね。

由美子さん:私も同じく職場での健康診断と、何かあれば追加で調べるという感じですね。また、夫婦でお互いの体調には常に気を配るようにしていて、何か問題がある時には話し合いながら対処するようにしています。

-年を重ねていく中で、体の変化は感じますか?

由:感じますよ。もう全然違う。私は50歳が一番の節目でしたね。代謝が悪くなって、下半身に脂肪がつくようになったし、服のサイズも変わりました。健康診断でも、コレステロール値など、今まで全く気にしたことのなかった数値が悪くなりました。女性はどうしても年齢的にホルモンバランスが崩れるので、汗をかいたり火照るといった更年期の症状は出てきましたね。今も少し続いています。

雅:私は営業職という仕事柄、デスクワークと車移動がメインであまり体を動かさないので、体力の衰えは感じますね。去年の夏に旅先でスキューバダイビングをしようと思って、妻と一緒にスイミングスクールに数ヶ月通ったんですよ。それで自信満々で海に行ったら、全然できなかった(笑)。ダイビング用のマスクに慣れていないというのもありましたが、体力の低下が大きな要因ですね。

由:主人は泳ぎ自体はすごく上手なので、まさかって感じでした。私もマスクがダメで、全然潜れませんでした(笑)。

夫婦での旅行が一番のストレス発散法になる

-お二人での旅行はよくされるんですか?

雅:年に数回は必ず行くようにしています。やっぱりストレスが一番体によくないと思うので、楽しみを意識的に作って、それに向かって頑張るようにしています。ストレスって絶対にたまるんですよ。でも、発散するために、あれしよう、これしようと思うと、それもまたストレスになる。だから妻と二人だけでのびのびできる旅行が、私には一番のストレス発散法になっています。

由:旅行は気分転換になりますよね。私は庭いじりが趣味なので、季節ごとにお花を見に行ったり、自然に触れるのが好きです。主人はもともとお花にはあまり興味なかったのですが、一緒に行くうちに好きになってくれました。

-食事の面で気をつけていることはありますか?

雅:平日の昼は外で食べることが多く、栄養バランスのとれた食事をとることが難しいので、夜にお酒の量を控えたり、食べ過ぎないようにしています。この年になると中性脂肪が気になりますからね。

由:私は野菜ジュースと乳酸菌飲料を毎日飲んでいます。やっぱり何でも続けることが大切だなと思います。

家族のためにも健康な体を維持し、充実した毎日を送りたい

-では、これから健康のために実践していきたいことはありますか?

由:仕事が終わった後の夜の時間に、ウォーキングをしたいと思っているんですよ。でも、女性一人だと夜は不安じゃないですか。それで主人にも「一緒に行こう」って言っているんですけど、なかなか腰を上げてくれません(笑)。少し動くだけでも体にいいと思うんですけど…。

雅:いよいよやらなきゃという気持ちにはなってきたよ(笑)。筋トレとかではなく、体力をつけられる運動をね。正直、最近遊びに行くのも辛く感じることがあるので、このへんで体力をつけておかないとやばいなと思っています。

-逆にご主人から奥さんにしてほしいことはありますか?

雅:妻はなんでも抱え込みすぎなんですよ。ある意味、いい人すぎる。職場でも家庭でも、何かあると全て自分で抱えるから、ストレスがどんどんたまって寝込んでしまったりするんです。もうちょっと息抜きというか、ため込まないように、何かあればすぐに私に話してほしいですね。

由:主人にはちゃんと話しているつもりなんですけどね。気をつけます(笑)。

-では最後に、これからどのように年を重ねていきたいですか?

由:健康に気をつけて、好きなことをして充実した毎日を送りたいですね。定年退職するまでのんびり過ごすのは難しいかもしれませんが、時間ができたらお庭のお手入れをして、お花をたくさん育てたいです。また、若い頃は書道をしていたのですが、結婚してからずっと子育てで忙しくてできていなかったので、再開できたらいいなと思っています。

雅:今、長男家族と同居しているのですが、家を建ててまだ6年くらいしか経っていないんです。ローンがたくさん残っているので、孫のためにも頑張って働かなきゃ。何よりも健康でいないといけないので、妻が言うように、まずはウォーキングから始めようと思います。

撮影場所
福岡市健康づくりサポートセンター
〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号(あいれふ)
http://www.kenkou-support.jp/


COLUMN
定期健診が健康づくりの第一歩

不健康な生活習慣が原因で発病する生活習慣病。
糖尿病や高血圧など、生活習慣病の多くは自覚症状がないため気づかないうちに進行し、ある日突然、命に関わる心筋梗塞や脳卒中などの恐ろしい疾患を引き起こすことがあります。福岡市民で死亡した人のうち、半数以上は生活習慣病が原因です。
年に一度、自分の体の健康状態をチェックし生活習慣を改善することで、生活習慣病のリスクを抑えることができます。
また、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命を落としています。
がんは決して特別なものではなく、誰もがかかる可能性のある身近な病気です。がんはある程度進行した段階で初めて症状が出る場合が多く、早期のがんで症状が出ることはほとんどありません。
自覚症状のない早期の段階でがんを発見できれば、治癒率はぐんと高くなります。
生活習慣病もがんも、定期的な健診・検診の受診が生活習慣の改善や早期発見・早期治療へつながる大切な第一歩です。


薬と上手に付き合うために

高齢になると複数の持病を持つ人が増え、そのぶん処方される薬も多くなりがちです。
一般的に6種類以上の薬を併用すると高齢者に起こりやすい転倒、ふらつきなどを含めた副作用のリスクが高まると言われています。
また、どの薬が何の作用をもっているかが分からなくなり、飲み忘れが増えることもあります。
そのため、病気ごとに異なる医療機関にかかっている場合は、薬が重複したり増えすぎないよう、医師や薬剤師にサプリメントなどの市販薬も含めて使っている薬を正確に伝えましょう。
かかりつけ薬局やかかりつけ医を持ち、お薬手帳は一冊にまとめて、自分の病気と薬をすべて把握してもらうことが大切です。 
昨今、よく見かけるようになったジェネリック医薬品は、先発医薬品の有効成分の特許期間終了後に、同じ有効成分を同一量含む薬として国から承認されたもので、一般的に先発医薬品と比較して低価格であることが特徴です。ジェネリック医薬品に切り替えることで医療費全体の増額が抑えられ、自ら負担する薬代も安くなります。ジェネリック医薬品に変更を希望する場合は医師・薬剤師とよく相談して、自分に合う薬を選びましょう。


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