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認知症の人も安心して利用できる!地下鉄橋本駅の「駅前広場」がリニューアル!

こんにちは!
福岡100公式note編集部です。
今回のリニューアルは、リニューアルと言ってもただのリニューアルではありません!
認知症の人にもやさしい、しかも日本初!で屋外のまちづくりで「認知症の人にもやさしいデザイン」が取り入れられています。

5/31に、地下鉄橋本駅の「駅前広場」がリニューアルして、お披露目会がありました。そこで認知症当事者4名の方が、新しい広場を体験されましたので、その様子をレポートします!

お披露目会では、認知症当事者の方4名に、実際にバス停から駅前広場を歩きながら、認知症デザインアドバイザーの木内氏よりデザインの説明を受けていただきました。
みなさんは、どこに「認知症の人にもやさしいデザイン」が取り入れられているか分かりますか??
この記事をきっかけに、「認知症の人にもやさしいデザイン」について知っていただけると幸いです。


利用しやすい歩道

まず最初に、ベージュ色の歩道についての説明がありました。
車道と同じ黒色の歩道が多いなか、ベージュ色の歩道って、めずらしいですよね。
黒の車道とコントラストがはっきりすることで、どこが歩く場所かが分かりやすくなるそうです。
確かに!!!歩道がどこか一目でわかりやすいので、認知症の方以外にもやさしいですね。

「実際に歩いてみても色分けされていて、とても分かりやすいと思います。」との感想をいただきました。

分かりやすい案内サイン

バス停の向かい側には、駅全体を見渡せる案内サインがあります。
案内サインにも「読みやすく分かりやすい」工夫がされているそうです。
バスから降りてすぐに案内サインがあるので駅の改札口まで迷わずにいけますね。

案内サインについて説明をしている木内氏。
サインの高さは、認知症の方や車いすの方の視線の高さである1.2mに設置されています。

「色合いもよく、遠くから見えやすくていいですね。」とよろこばれていました。

サインは、文字(4か国語表示)だけでなく、ピクトグラムも併記しています。

気がつきやすい柱

屋根や案内板の柱の色は、周囲と見分けがつくように黒色になっているそうです。柱の色が黒色なので、駅広場全体がすっきりとした印象です。
はっきりとしたコントラストのおかげで誤ってぶつかることもなく、安全に駅を利用できますね。

「黒色なのではっきりと見えて良い。」

天候に左右されない屋根付きの歩道

屋根が設置されているのもデザインのポイント。
駅を降りてから、バス乗り場やタクシー乗り場に向かうまで、屋根があるので雨が降っても安心ですね!
そして印象に残るのが、天井一面の鮮やかな「もみじ」です。
もみじ模様が駅前広場の目印の役割にもなるとのことです。
雨の日も晴れやかな気持ちにしてくれそうですね。

天井を見上げて一言、「明るくてすごくいい。」

「立派な駅になった。」「駅から出て、サインが多すぎないすっきりした造りになっているからいい。」「迷わず移動ができると思う。また来たい。」
と。

現場にいった筆者は、「認知症の人にもやさしいデザイン」に魅了されてしまいました。リニューアルした駅前広場は、誰もが安心して駅を利用できるよう工夫がされています。このような場所がこれからさらに増えるとよいですね。

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